製材所からの声

2008年11月11日 13:31
先日、JASの講習会を受けてきました。
当社は、JAS認定工場になっていて、4名の有資格者がいます。

来年から始まる、あんしん保険に、JAS製品以外は受け付けないと言われてしまうと、全国の多くの製材所は廃業しなければならなくなります。
幸い、一気には進まない旨の話を、講師の先生からお聞きしましたが、どうなっていくか心配事でもあります。
含水計・グレーディングマシーン・乾燥施設・製材機・小型製材機(テーブル)などをいざというときの為に対策していますが・・・。

今日の講義で、天然乾燥はJAS製品になりえないという方向を、非常に不満ですが確認しました。また、内部割れがあって、しかも木が本来持っている樹脂分が残らなくても、高温乾燥に向かうという方向性も理解しましたが、釈然としない思いもあります。⇒こういう方向が何年か経って大きな問題にならなければ良いと思いますが・・・・。

反省すべきは慣れにまかせて、いい加減な商品作りをし、提供してきた業界に問題があったと思います。
自分たちの都合の良いことばかりを考えてきた ツケ が今になってまわってきたように感じました。
JAS製品ではありませんが、JAS製品以上のものづくり、天然乾燥の意味を伝え、強度と色艶、住まい手の味方となる構造材で勝負したいと思います。
天然乾燥は難しいと聞きます。天然乾燥といっても2年、3年さえ置けば乾くし、それが本当の天然乾燥ですが、3ヶ月や6ヶ月で天然乾燥と言うので、基準が無いのです。

しっかり乾かした、人によいものを作っているという本当の意味を正しく理解さえして頂ければ残っていくべき材と思います。
そして、当社が伝えていかなければならない、責任があるとさえと感じています。

奈良県 阪口製材所

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