身近なところから

2008年4月 4日 11:24
先日、わが社の2人の事務員のおばちゃんに尋ねてみました。
「木を切ることって環境に悪いと思う?」
間髪入れず、同時に答えが返ってきました。
「そりゃ悪いじゃろう」

お客さんに対しては木材と地球のかかわりなどをエラそうに講釈しているのに、もっとも身近なところにそれを伝えられていない自分が情けなくなりました。わざわざ伝えなくてもこの業界にいれば誰でも当然知っていることと思い込んでいたのだと思います。

同じような話を同業者からも聞きました。「化石資源を扱う商売と同様、環境に負荷をかけても仕事だから仕方ないと思っている。」という答えが社員から返ってきたようです。

考えてみると木材の循環利用による二酸化炭素の削減効果などは、これだけメディアで温暖化などの環境問題が取り上げられていても、ほとんどクローズアップされていないのが現状です。
京都議定書の批准から始まったチームマイナス6.0などの活動の中でもそのうち森林によって3.8%も削減しなければならないということは一般の方にはほとんど浸透していないようです。

そうなると業界として木材利用を政府にもっと働きかけることはもちろんですが、僕たち木材人が自分の言葉で草の根的に伝えていくことが不可欠になります。

二酸化炭素の吸収・エネルギーとしての利用・住まい・芸術・教育といったさまざまな側面で木材ほど優れた資源はないと思います。
こんな資源を扱うことを業にできているという自分の立場に感謝しながら、もう一度足元から木材の普及に努めていきたいと思います。

次回の僕の出番ではちょっと掘り下げて「木」と地球環境のお話をお伝えします。

鈴鹿

続きましてはレングスの森尾さんです!

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