木材の耐久性

2008年2月29日 14:58
木材の価値感は、強度だけではなく耐久性にも配慮するべきだ!

200年住宅を語るには、当たり前に200年以上耐久できる樹種の選定が非常に大事である!

木造住宅を建てる場合に、主となる構造材には耐震強度なる物だけではなくて、高温多湿の気候に耐えうる耐久性を持った樹種の仕様が当然必要になります。

なぜなのかを写真で解説します。



もう4年前に、木材業界の重鎮である榎戸さんが提唱した「全国の材木屋での一斉木材耐久試験」の当社の木材実験です。上記のもので1年後です。

通常の使用では考えられない屋外での吹きさらし実験ですが、壁内の使用で時間をコマ送りさせたと思っていただいて結構だと思います。

見ての通り、外見からはほとんど変化がありませんが、雨の降った後の画像ですがWW(ホワイトウッド)だけが非常に乾きが遅く、いつまでも水分が残った状態なのでこの後にどんな変化をもたらすかは容易に想像がつくところです。

これが3年後にどう変わったかというと・・・。



WWにきのこが生えました!
こうなると、中は腐ってボロボロです。
わずか3年でここまで他の木材との差が出てしまうのです。

もっと驚くことには



寸法安定性がいいことが集成材の最大の売りなのに、湿気で膨らんで見る影もありません。
それと特筆するべきは、接着が剥がれていることです。
これは集成材ではあってはならないとされていることです。

とにかく木造住宅に末永く住まおうと思った時には、木材の樹種の選定は絶対条件です。

WWの柱を桧や杉の柱に替えても、住宅の価格が高くなるというほどのことにはならないです。
ただし、いくら桧や杉の材料でも「しらた(辺材ともいう)」が多ければWWと変わんない評価しかできませんよ。

だからこそ、「木のソムリエ」たる木材のプロにお任せあれ!
ベストマッチの木材をチョイスできますから!!

(株)ムラモト

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