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日本の樹を生かして日本の風土に合った日本の家を建てよう。

風土にあった日本の木の家

「日本で建てる木造住宅なら日本の木材を使って建てた方が良いなぁ」という思いは、日本が好きだからとか、感覚的にというようなものではなくて、必然性があることをご存知ですか?

毎日新聞の平成16年5月8日の記事によれば 、森林総合研究所が行なった試験で、桧、杉、ホワイトウッド、ベイツガの樹木の中心に近い部分10個ずつをイエシロアリの巣の上に置き、1ヵ月後の食べられた量の平均値を調べた。国産の桧は0.1%、国産の杉は2.4%、輸入材ではベイツガは48.4%、ホワイトウッドは81.4%だった。
日本のシロアリは国産材であろうが外国産であろうが木なら何でも食べてしまいますが、そこには明らかに好き嫌いが存在しているのです。
補足をすると、北欧に育った木の環境下に住み着く腐朽菌の数は40種類ほどだと言われています。
要するに長い年月の中でそこに育つ木は40数種類の腐朽菌との戦いを勝ち残った木だということですよね。

日本に育った木の環境下に住み着く腐朽菌の数は400種類以上だと言われています。
日本ではこんなに多くの腐朽菌との戦いに勝ち残った木が建築材として使われているのです。
それでは40数種類の腐朽近に耐性を持つ木材が400種類以上もの腐朽菌が住み着く地域で耐性を持っているものなのでしょうか?木材を乾燥して使うことによって、シロアリや腐朽菌からの被害を最小限にとどめることは出来ます
。しかし、その乾燥している木材が高温多湿の環境で濡れたり結露したりすればどうなることでしょうか?その答えは、地元の材木屋さんや大工さんに聞いてみてください。

とにかく、日本の気候風土に適さない樹種を住宅の主要構造材として使用することに警鐘を鳴らしたいと思っているんです。
下地材や、仕上げ材としての使用まで文句をいうつもりはありませんが、明らかに構造材としての最低限の耐久性を持たない樹種の使用は断固反対です。
我々同業者の中には、耐久性のない輸入木材を商売にしている方々はたくさんいますが、そのほとんどが構造用には危険樹種だという認識があるはずです。
今業界では「モラル」が問われています。

木材人として常識ある行動をとりましょう!
木材の正しい情報を一般の方々に理解していただきましょう!
適正樹種を使い、長持ちする住宅を建ててもらいましょう!

(株式会社ムラモト 村本喜義)

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